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アスペルガールのどっこい生きてる日々

52歳、女性、バツイチ独身、そして、アスペルガー2級です。発達障害のある人が、社会で暮らしていくにはどうすればいいか、具体的に紹介していきます。発達障害の方、発達障害のお子さんをお持ちの保護者の方に、是非来ていただきたいと思っています。

健常者にしないで欲しいこと① 友達を強要しないで

健常者の唱える道徳の一つに

「自分がされて嫌なことは人にしてはダメ」というのがあります。

 

悪いとは、思いません。

ただ、これはアスペルガーには

当てはまらないと思ってください。

 

アスペルガーは、生まれつき脳の動き方が

定型発達の人とは根本的に違います。

なので。

定型発達の人が少しも嫌だと思わないことや、むしろ喜ぶようなことが

アスペルガーにとっては、非常な苦痛になることが多いのです

 

その一つが、特に学校で強要される

「お友達」です。

 

アスペルガーにとっては、自分の興味のあることは

とことん興味を持つのですが、

逆に、興味のないことは、

この世に存在してもしなくても同じ、というレベルで

興味がありません。

ですが。

友達付き合い、となると、そうはいきません。

 

「わがままを言わずに、相手に合わせなさい」

「そうしないと、お友達ができませんよ」

「班活動を頑張って、班の回覧ノートを書きなさい」

「あなたがそういう態度だから、いつも一人ぼっちなんですよ」

 

私が高校を卒業するまで、ずっと言われ続けてきたセリフです。

ですが。

私が内心思っていたことはこうでした。

 

 ・無理して興味のない話に付き合わされても、何も楽しくない

  それどころか、興味のない話を聞かされていると強烈な眠気に襲われて

  起きていることができなくなる

   → 一人で好きなことをしている時が一番幸せ

 

 ・私が相手に合わせても、相手は私に合わせてはくれない

  ということは、私は相手を友達だと思っていても

  相手は私を友達だと思ってはいないのではないか

   → 片思いなら、せめて異性を思いたい

     同性相手に「私のお友達に…」などと片思いするような趣味はない

 

 ・そもそも班活動などなんの意味があるのか 

   → 掃除もレポートも発表も、結局は一番気の弱い人に押し付けるだけ 

     けっきょくは、担当になった人の個人プレーで、

     とてもチームワークなど養える場ではない

     それなら、タスクは個人に渡して、自分の仕事の責任を教える方が

     ずっと教育的ではないか

 

 ・一人ぼっちなのは、そんなにいけないことなのか

   → そもそも受験の志望校が違うのだから、数年後には

     必ずやこの同級生とはバラバラになって一人になるのに

     なんのために一緒にいなくてはいけないのか

 

 ・この連中も本当は仲がいいわけではなくて、一人がいなくなれば

  途端に、いなくなった人の悪口を言い始めるのに

  それでも、他人と一緒にいる人は尊いのか

  → 私は人と離れて一人でいるから、人の嫌なところは何も見ずに済む

    その分、いつも心穏やかでいられるのに、それは悪いことなのか

 

 ・そもそも、なぜ友人など必要なのか

  → 私が困ったときに助けてくれたクラスメイトなど一人もいなかった

    皆、知らんふりをした

    助けてくれたのは、物理的な問題は教師だけ

    生きることの辛さや悲しさを忘れさせてくれたのは、

             図書館でむさぼり読んだ

             オスカー・ワイルド芥川龍之介と塩谷七生だけ

    それなのに、こんな役に立たない「友達」を作るために

    時間と労力を使わなくてはならない理由は何か。

    少なくとも、費用対効果が悪すぎるではないか

 

中高生は生意気盛りなのもあり、かなり辛辣だったな、と

今の自分なら思えるのですが

この種の疑問を全部すっ飛ばし

押し付けられた「お友達と仲良くしましょう」のお題目は

その当時は、おぞけを振るうほど嫌なものでした

 

今思うと、当時はいわゆる「たのきんトリオ

つまり、ジャニーズ系アイドルが登場したばかりの時代でしたから

中高生がアイドルに夢中になるのも当然で

その中で、一人だけ、芥川の「地獄変」の美しさを説いても

だれも合わせてはくれないのは当たり前だと思うのですが

それがわからないのが、思春期というものでしょう。

理論は鋭くて、どこまでも純粋で、それだけに不寛容な時期です。

 

お近くにアスペルガーの人がいる場合は

私が書いたのとある程度同じことを考えているものと思って

接してあげてください。

 

特にそれが、まだ子供であったり学生であったりするときには

どうか、不用意に「お友達」を強要しないであげてください。

私にとっては、少なくともこれは

拷問に近いほどつらいことでしたから